日本マンガ学会第15回大会(広島市アステールプラザ)


日本マンガ学会 第15回大会

日程:2015年6月27日(土)、28(日)
場所:アステールプラザ(広島市中区加古町4-17)
大会シンポジウムテーマ:『はだしのゲン』の多面性

スケジュール

6月27日(土) 研究発表

11:45-12:45 参加受付
12:45     開会宣言
13:00-16:50 研究発表 口頭発表ラウンドテーブル
17:00-18:00 総会
18:30-20:00 懇親会
21:00-22:30 合宿座談会

6月28日(日)シンポジウム:「はだしのゲン」の多面性

09:30-10:30 参加受付
10:30-12:30 シンポジウム第1部:戦後・ヒロシマ・マンガ
12:30-14:00 昼休み/ポスター発表プレゼンテーション
14:00-16:00 シンポジウム第2部:マンガ家が読む「ゲン」
16:05-16:10 閉会宣言

研究発表

口頭発表 (各発表25 分+質疑応答5 分)

第1 会場:4 階 大会議室A

[13:00 – 13:30]
ジュニア小説における「性」とマンガにおける「性」
―「性」の描写からジュニア小説と女性向けマンガの歴史的な関係性を考える
トジラカーン・マシマ[京都大学大学院文学研究科]
[13:35 – 14:05]
1-2 なぜ青年は死ななければならなかったのか―「BANANA FISH」におけるアッシュと英二を事例として
相良翔子[龍谷大学国際文化学研究科]
[14:10 – 14:40]
1-3 高橋留美子「らんま1/2」の変身はどのような意味を持つのか
比嘉楓[明治大学大学院国際日本学研究科]
[14:45 – 15:15]
1-4 ラブコメの条件―用語法と概念の成立にかかわる歴史的考察
日高利泰[京都大学大学院人間・環境学研究科/日本学術振興会特別研究員]

第2 会場:4 階 大会議室B

[13:00 – 13:30]
2-1 キャラクターの作成技術と読者の願望―キャラクターの弁別方法から考えるマンガの顔の描き方
足立加勇[一般]
[13:35 – 14:05]
2-2 外国人向けのマンガ教育におけるマンガの「約束事」
―留学生、Jack Rogers の作品「季節」を手がかりに
具本媛[関西外国語大学外国語学部助教]
[14:10 – 14:40]
2-3 日本マンガのドイツ語翻訳における文化比較から見る翻訳達成度
大塚萌[千葉大学大学院人文社会科学研究科]
[14:45 – 15:15]
2-4 マンガのリズムにおいての時間-マンガのリズムとマンガの言葉
朴柘盈[京都精華大学大学院マンガ研究科]
[15:20 – 15:50]
2-5 まんが資源と災害アーカイブズ―まんがアーカイブズを考える
蓮沼素子[学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻]
[15:55 – 16:25]
2-6 マンガ研究を題材としたアクティブラーニング―大学1 年生を対象とした授業実践報告
和田裕一[東北大学情報科学研究科]/三浦知志[東北学院大学非常勤講師]
窪俊一[東北大学情報科学研究科]

第3会場:4 階 中会議室

[13:00 – 13:30]
3-1 マンガにおける閉鎖空間の意味と効果―「ベルセルク」の都市巡礼
森山高至[一般]
[13:35 – 14:05]
3-2 マンガの中の鍼灸―マンガの描写から見る鍼灸の一般的イメージの考察
杉本晃一[九州医療専門学校鍼灸師科専任教員]
[14:10 – 14:40]
3-3 「新選組」マンガに関する考察
傅文婷[東北大学大学院情報科学研究科人間社会情報科学専攻]
[14:45 – 15:15]
3-4 マンガに見られる世代間交流のあり方についての考察
―「クッキングパパ」の高齢者を対象とした料理教室を事例として
中川祐志[六甲カウンセリング研究所研究員]
[15:20 – 15:50]
3-5 「地底国の怪人」(1948 年)にみるメロドラマの超克
―戦後日本マンガにおける「物語」のありようを考える
森下達[京都大学非常勤講師]
[15:55- 16:25]
3-6 屈折するマンガ言説―斎藤次郎、その可能性の中心
可児洋介[春日部共栄高等学校講師]

ラウンドテーブル

第1会場:4 階 大会議室A
[15:20~16:50]
マンガ・アニメと〈戦い〉―社会・文化とのインタフェースを考える
山田奨治[司会、国際日本文化研究センター]
谷川健司[早稲田大学政治経済学術院]
高馬京子[明治大学情報コミュニケーション学部]
伊藤遊[京都精華大学国際マンガ研究センター]
白石さや[岡崎女子大学子ども教育学部]

ポスター発表

6 月28 日(日)12:30~14:00 発表者によるプレゼンテーションと質疑応答
会場:27 日-4 階 小会議室2 / 28 日-2 階 多目的スタジオロビー

  1.  石ノ森章太郎「ジュン」における四季表現について
    伊藤景[日本大学大学院芸術学研究科]
  2. ジョー・サッコの世界をめぐって―作品の調査:80 年代から2014 年まで
    サラ・オージョ[京都精華大学大学院マンガ研究科]
  3. 日本マンガを受容した経験とその記憶
    ―フィンランドの「銀牙―流れ星銀―」ファンに対する調査結果から
    秦美香子[花園大学文学部]
  4. マンガの要素と用語の分析研究
    伊藤剛/木寺良一/松中義大[東京工芸大学芸術学部]

シンポジウム「はだしのゲン」の多面性

日時:6 月28 日 10:30~12:30(第1 部)/14:00~16:00(第2 部)
会場:JMSアステールプラザ 2 階多目的スタジオ

中沢啓治の自伝的マンガ「はだしのゲン」は、平和学習教材として教育現場で早くから注目されてきました。しかし、そういった評価が突出するあまりに、マンガ作品としての特徴やマンガ家・中沢啓治の作家性については、ほとんど論じられてきませんでした。このシンポジウムは、戦争についての作品を手がけてきた4名のマンガ家をゲストに迎え、戦争をマンガで描くことの意義や困難について検討することで、マンガとしての「ゲン」を多面的に評価しようとするものです。

第1部:戦後・ヒロシマ・マンガ 10:30~12:30
  • 近藤ようこ(マンガ家/「五色の舟」[原作・津原泰水]「戦争と一人の女」[原作・坂口安吾])
  • 夏目房之介(マンガコラムニスト、学習院大学大学院教授)
  • 呉智英(評論家、京都精華大学客員教授)
第2部:マンガ家が読む「ゲン」 14:00~16:00
  • おざわゆき(マンガ家/「あとかたの街」「凍りの掌」)
  • こうの史代(マンガ家、比治山大学客員教授/「この世界の片隅に」「夕凪の街 桜の国」)
  • 西島大介(マンガ家、比治山大学非常勤講師/「ディエンビエンフー」「すべてがちょっとずつ優しい世界」)
  • ヤマダトモコ(明治大学米沢嘉博記念図書館)/コメンテーター
  • 吉村和真(京都精華大学教授)/司会

連動展示・イベント

広島メディア芸術振興プロジェクト~広島ゆかりの作家、作品展 [観覧無料]

6月27日(土)・28日(日)10:00~18:00 JMS アステールプラザ 1 階 市民ギャラリー
広島ゆかりのマンガ家・複製原画展示
アニメーション映画「この世界の片隅に」制作資料展示 など
27(土)10:00~11:30 公開対談:近藤ようこ × こうの史代
17:00~17:30 新久千映(「ワカコ酒」)ライブドローイング
28(日)13:00~13:50 片渕須直(アニメ「この世界の片隅に」監督)トークショー

広島市まんが図書館 施設見学会

※まんが図書館は両日とも休館しています
27(土)10:00~10:30(受付9:30-10:00) 28(日)17:00~17:30(受付16:30-17:00)
現地集合・事前申込不要・参加無料

参加費

会員・一般ともに各日500 円(会員向けに2日通し券800 円あり)
<懇親会参加費>
会員・一般ともに一律2,500 円
<合宿座談会参加費>
会員・一般とも一律1,000 円

会場「アステールプラザ」へのアクセス

JR広島駅から

  • 広島電鉄(路面電車):広電広島駅から「1号線」乗車~「市役所前」下車、徒歩600メートル
  • 広島バス:広島駅南口駅前ロータリー 3番バス乗り場から
    「24番路線/紙屋町・平和記念公園・吉島方面」乗車~「加古町」下車、徒歩200メートル
  • タクシー:広島駅南口から約15分
  • アクセスマップ

大会研究発表募集

第15回大会 研究発表募集について(締め切りました)

2015年2月6日 公開
2015年5月17日 最終更新

カテゴリー: 大会