漫画・諷刺画研究家の清水勲氏が、3月2日に逝去されました
漫画・諷刺画研究家の清水勲氏が、3月2日に逝去されました。
清水氏は、江戸から現代までを扱う日本漫画史の研究者であり、フランスの諷刺画家ビゴー研究の第一人者でもあります。著書は100冊を超え、現在のマンガ研究の礎となっています。また日本有数の漫画資料の収集家でもあり、その貴重な資料は国内外の美術館で展示されてきました。
1982年に『明治の諷刺画家ビゴー』で高橋邦太郎賞、これまでの調査・研究の功績をたたえ1986年に日本漫画家協会賞特別賞、2015年文化庁メディア芸術祭功労賞を受賞されています。
京都国際マンガミュージアムでは設立に尽力し顧問を、日本マンガ学会においては理事を長年にわたり務めてこられました。
日本におけるマンガ研究と当学会の発展に大きな役割を果たしてこられた清水氏のご冥福を、謹んでお祈り申し上げます。
2021年3月9日 日本マンガ学会理事会
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