日本マンガ学会 海外マンガ交流部会 第17回公開研究会 「『サバキスタン』――架空の独裁国家を描くロシア発グラフィック・ノベルの世界」
日本マンガ学会 海外マンガ交流部会 第17回公開研究会
「『サバキスタン』――架空の独裁国家を描くロシア発グラフィック・ノベルの世界」
日時:2025年3月23日(日)14時~16時+α
会場:専修大学神田校舎10号館11階10113教室
https://www.senshu-u.ac.jp/about/campus/
参加:無料。事前申込不要。どなたでもご参加いただけます。直接会場にお越しください。
<プログラム>
司会:中垣恒太郎(専修大学)
「コミックス文化史における『サバキスタン』」
――進行・聴き手:CJ Suzuki氏(ニューヨーク市立大学、マンガ/コミックス研究)
『サバキスタン』翻訳者に聞く
――鈴木佑也氏(新潟国際情報大学、ロシア・ソ連建築史、美術史、表象文化論)
『サバキスタン』編集者に聞く
――井上樹林氏(Webコミックメディア「路草」[トゥーヴァージンズ]編集長)
<企画概要>
『サバキスタン』は、ソ連のレニングラード(現サンクトペテルブルク)の作家、ビタリー・テルレツキー(作)と、シベリア出身のカティア(画)による全編フルカラーのコミックで、トゥーヴァージンズ社より2023年に3巻まで刊行されています。
「サバキスタン」は、「サバーカ」という「犬」を表すロシア語と「〜スタン」という「土地」を表すペルシア語からなる造語であり、本作は架空の独裁国家である「サバキスタン」の約50年におよぶ興亡の歴史を描いた物語です。社会主義体制の崩壊後、人々がどのように暮らしていたのか、作品にロシアの歴史がどのように描き込まれているのかも読みどころになっています。政治諷刺およびグローバルなコミックス文化の観点から本作『サバキスタン』の特色を探った後、『サバキスタン』の翻訳者、編集者にお話を伺うトーク・セッションの構成で展開します。なお、本公開研究会はどなたでもご参加いただけるイベントです。
ぜひ多くの方々にご参加いただけるよう願っています。
<講師紹介>
★Shige (CJ) Suzuki氏(ニューヨーク市立大学バルーク校/比較文学、カルチュラル・スタディーズ、マンガ/コミックス研究)
マンガ/コミックスと社会・文化との関係について研究している。
Manga: A Critical Guide (ロナルド・スチュワートとの共著。Bloomsbury, 2022)など。
★鈴木佑也氏(新潟国際情報大学/ロシア・ソ連建築史、美術史、表象文化論)
1930~60年代のソ連における大型建築プロジェクトや都市計画、対外建築交流、政治と建築の相関性について研究している。著書『ソヴィエト宮殿 建設計画の誕生から頓挫まで』(水声社、2021)にて、2023年度日本ロシア文学会賞受賞。
★井上樹林氏(「路草」[トゥーヴァージンズ]編集長)
2021年個人出版『A DAY IN THE LIFE 7都市・7人の漫画家による、新型コロナウイルス・パンデミック下での、いつもの街の物語。』発行。