日本マンガ学会 第10回大会(京都精華大学・京都国際マンガミュージアム)
「ゼロ年代のマンガ状況――次の10年に向けて」
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マンガにとって、ゼロ年代と呼ばれたこの10年はどのような時代だったのか。多種多様な表現そのも のが作り出す〈状況〉、そしてまた表現を取り巻く社会的・文化的環境の総体としての〈状況〉。この二つを丸ごと視野に入れながら、二つのセッションを通じ て、さまざまな視点から捉え直す試みです。
一人でその「全体」を見渡すのが不可能になったとも言われるマンガ状況に対して、リアルタイムで鋭敏な批評を繰り広げてきた論者のみなさんに集まっていただくことで、あえてこの10年の「総論」に挑む、10年目を迎えたマンガ学会ならではの大掛かりな試みです。
1日目・6月19日(土) 研究発表/総会
会場:京都精華大学 黎明館 L-101教室ほか
- 12:00 受付開始
- 13:00 開会
- 13:15~17:00 研究発表
- 大城冝武 [沖縄キリスト教学院大学教授]
マンガにおけるオノマトペ表現 - 西原麻里 [同志社大学大学院社会学研究科メディア学専攻博士課程]
「プレ・ボーイズラブ」マンガの表現と社会的機能 - 玉田圭作 [慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程]
マンガと教育に関する研究の概観と今後の課題~マンガ教育学の実現へ向けて - 池上賢 [立教大学社会学研究科博士課程後期課程]
マンガ経験を媒介としたアイデンティティの構成過程 - 雑賀忠宏 [神戸大学大学院人文学研究科学術推進研究員]
「マンガ家-編集者関係」をめぐる言説の編成と変容
- 大城冝武 [沖縄キリスト教学院大学教授]
- 17:15~18:45 総会
- 19:00~20:30 懇親会[会場:京都精華大学 学内食堂]
*懇親会の参加には別途3,000円が必要
2日目・6月20日(日) シンポジウム「ゼロ年代のマンガ状況――次の10年に向けて」
会場:京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール
- 10:00 受付開始
- 10:30~12:45 第1部 「<女子>が読んだゼロ年代」
パネリスト:
福田里香 [お菓子研究家]
川原和子 [マンガエッセイスト]
野中モモ [ライター・翻訳家]
司会:藤本由香里 - 14:00~16:15 第2部「マンガのゼロ年代、その「想像力」をめぐる冒険」
パネリスト:
宇野常寛 [評論家]
泉信行 [漫画研究家]
南信長 [マンガ解説者]
司会:伊藤剛
2日目・6月20日(日) ポスター発表
本年度は、若手研究者ネットワーク部会と理事会の共催企画として、「ポスター発表」を実施いたします。ただし、今回は次年度以降の本格的導入に向けた試行(デモンストレーション)となります。
大会時における会員同士の気軽な研究交流の場を提供する試みですので、みなさま奮ってご参加ください。
ポスター展示日時: | 6月20日(日)10:00~17:00 |
発表者によるポスター解説日時: | 同日12:45~14:00の間 |
ポスター展示会場: | 京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール |
発表者/発表タイトル:
- 菅谷充 [早稲田大学大学院人間科学研究科]
学習マンガにおける表現形式の違いが内容の理解と読みの速度に及ぼす効果 - 中川祐志 [芦屋大学大学院教育学研究科]
マンガにおいてアスペルガー症候群の特徴が見られるキャラクターの考察 - 玉田圭作 [慶應義塾大学大学院社会学研究科]
マンガの内容分析のための指標開発に向けての探索的検討 - 家島明彦 [島根大学教育開発センター]
マンガ読者としての発達的変化(2) - 池上賢 [立教大学大学院社会学研究科]
マンガ経験の社会学――共有に伴う社会への接続とアイデンティティの構成 - 雑賀忠宏 [神戸大学大学院人文学研究科]
「悪いマンガ」へのまなざし ――「良い/悪い」マンガの分節化の論理をめぐって - 秦美香子 [神戸大学大学院国際文化学研究科異文化研究交流センター]
「少女」などの呼称に対する大学生の認識について──アンケート調査の結果から - ウンサーシュッツ・ジャンカーラ [一橋大学大学院社会学研究科]
人気マンガのコーパスで見る文字表現の分類について―マンガの言語的特徴を考察する― - 石川優 [大阪市立大学大学院文学研究科]
マンガ受容におけるオルタナティヴな意味生成:<やおい-二次創作>を中心として - シホンビング・フェブリアニ [東北大学情報科学研究科]
BLマンガにおけるキャラクターの差異についての研究 - 藤吉隆雄 [一般]
少年マンガのキャラクターに見る科学の表象 - 岡部拓哉 [一般]
ウェブを利用したマンガデータベースの可能性―新聞マンガのデータベース構築事例―
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