『同期生 「りぼん」が生んだ漫画家三人が語る45年』
一条ゆかり/もりたじゅん/弓月光
集英社
2012年9月19日発行
定価:760円
ISBN978-4-08-720656-2
集英社新書0656N
[目次]
はじめに
第一章 一条ゆかり
「わたしは<一条ゆかり>の奴隷だった」
マリー・アントワネットのような父と大家族/路上に描いたローセキ絵/なんで貴族じゃなかったの?/学歴より漫画を選んだ/高校二年生で貸本デビュー/里中プロに就職内定?/水野英子と賞金二〇万円で「りぼん」へ/晴れて「りぼん」で準入選、メジャーデビューです/少女マンガの形式が大キライ/『虹色の涙』の教訓/大雪のなかの上京/ライバルはもりたじゅん/売れるために漫画家になったわけじゃない/予定より早い<ヒット>が怖い/打倒!『ビバ!バレーボール』/読者アンケートで自己分析/<鬼のプロデューサー>は計算高く働き者/はじめて<描きたいもの>に挑んだ『風の中のクレオ』/打ち合わせせずに描いた『デザイナー』/目的達成能力を磨く/「マーガレット」の依頼で腱鞘炎に/戦友・弓月光のこと/近目と遠目/持つべきものは役に立つ友達/「プロってなんだろ」大実験の『砂の城』/背景には花よりもメカを/時代性とキャラクター/『有閑倶楽部』は学園恋愛漫画の予定だった/ミーハーでよかった/「りぼん」から「コーラス」へ/身も心もある大人の恋愛漫画/<プライド>をかけて挑む/読者に恩返しがしたくなった/文化庁メディア芸術賞の涙/<一条ゆかり>から<藤本典子>へ/漫画と<私>
第二章 もりたじゅん
「やめたことに何の悔いもありません」
マンガなんてとんでもない/賞金二〇万円に目がくらむ/一年間温めていたデビュー作/映画と美大とグラマラスボディ/一条ゆかりと弓月光/学生運動と大学生活/はじめてのヒット/<連載>は苦手です/ハイライトシーンを大きく描く/「りぼん」と「週刊マーガレット」/あの頃の漫画家さんたちのこと/山岸凉子さんという後輩/本宮ひろ志との出会い/波乱の新婚生活/二人目の妊娠と「漫画家やめます」宣言/夫とのパートナーシップ/漫画家・本宮ひろ志について/本宮プロの人々/「YOU」という新天地/もりた流マンガの描き方/明るくて勝っていく男が好き/担当編集者に助けられ/私が引退を決めた理由/マンガは<自分が自分である証明>
第三章 弓月光
「僕は一生マンガを描いていく」
本は何でも買ってもらえた/ノートに描いた連載マンガ/受賞とデビューと受験と/上京/編集者・石原さんとの出会い/連載と読みきり/男が少女マンガを描くということ/一条ゆかりともりたじゅん/風呂嫌いと結婚/「りぼん」から「週刊マーガレット」へ/『エリート狂走曲』がヒット/少女誌から少年誌・青年誌へ/『みんなあげちゃう』という挑戦/青年誌で描くということ/有害コミック問題が生んだ『甘い生活』/僕のコメディ手法/<漫画を描きたいヤツ>と<漫画家になりたいヤツ>/「りぼん」でデビューした価値/僕は離れ小島/やっぱりマンガが好き
証言 もう一人の同期生<七〇年代、あの頃の「りぼん」> 石原富夫
作品年表