『マンガと音楽の甘い関係』


高野麻衣
太田出版
2013年1月23日発行
定価:1280円
ISBN978-4-7783-1352-4

[目次]
はじめに

序章 あらゆるマンガ家は音楽の状態にあこがれる―目に見えない音楽を、あえて描く3つの理由
ヒットのひみつは「音楽」
「ジャンプ」と「りぼん」
少女マンガに欠かせない小道具
なにを「ロマンチック」と考えるか
萩尾望都の「音楽」
あらゆるマンガ家は音楽の状態にあこがれる

第1章 ピアノの王子様―音楽を奏でること、キャラクターをあらわす音楽
「ショパン」系ピアノ王子
「リスト」系ピアノ王子
指揮者―王子というより、王者
チェロ奏者の官能
ヴァイオリンは必須科目
トランペットと帝王の挫折
ロック・スターの天才と孤独

インタビュー 水城せとな
声の魔力
マンガは映像だから
きれいなものも、猥雑なものも

第2章 音楽と恋とチーム男子―音楽を聴くこと、関係性をつなぐ音楽
『タッチ』は最高の音楽マンガである
優等生と不良の音楽
意外な音楽の趣味
イヤフォンを分かちあうこと
<音楽が恋の糧ならば>
善人は鼻歌を歌う
バンドという「チーム男子」
『のだめカンタービレ』がほんとうに描きたかったもの

第3章 アコガレ遺伝子―装飾的音楽描写と、小道具としての音楽
大正ガールズの誕生
アコガレ遺伝子
ショパンのイメージ
キャラクター全盛時代
乙女のクラシック

インタビュー 勝田文
お花のかわりに、音符をちりばめる
音に対するフェティシズム
やさしい室内音楽

第4章 乙女心のインテル欲―「言葉」のフェティシズムと、舞台音楽
乙女の教養ワンダーランド
音楽用語のフェティシズム
大島弓子の魅力
名曲コンピレーションとしてのマンガ
魅惑のルビ文化
吉田秋生のサウンド・トラック

第5章 音楽(テンション)を描くひと―BGM、サントラ、リリック、リフレイン
音楽好きに悪いやつはいない

インタビュー ヤマシタトモコ
なぜBGMを書くのか
ビートルズと四天王
日常を物語化すること
シンガー・ソングライター説
リフレインする“リリック”
音楽を描くひと

第6章 音楽の神が支配する―音楽をビジュアルで表現するということ
<菩提樹>を歌う意味

インタビュー 雲田はるこ
コマが崩れる瞬間
理想形は『メッシュ』
それぞれのテーマ・ソング
「絵で音楽を伝えたい」
マンガ表現に託されたもの

おわりに

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