『マンガがあるじゃないか わたしをつくったこの一冊』
河出書房新社
2016年1月30日発行
定価：1300円
ISBN978-4-309-61700-8
[目次]
1
「働く」ことの根本を考えさせてくれる一冊 『白エリと青エリ』関根美有―木皿泉[脚本家]
働き、恋する少女のためのバイブル 『エースをねらえ!』山本鈴美香―光浦靖子<オアシズ>[芸人]
飄々とした“物寂しさ” 『河童の三平』水木しげる―ヤマザキマリ[漫画家]
読ませていただきます 『HUNTER×HUNTER』冨樫義博―坂東巳之助[歌舞伎役者]
その始まりは一人の人間の努力です 『007』シリーズ さいとう・たかを イラスト/イアン・フレミング 原作―みなもと太郎[漫画家]
ギャグとダンドリと私 『ダンドリくん』泉昌宏―吉川浩満[文筆家]
平凡な日常は退屈じゃない 『動物のお医者さん』佐々木倫子―荻原規子[作家]
「埼玉県のひみつ」で自分探し 『埼玉県のひみつ』学研まんが―辛酸なめ子[漫画家・コラムニスト]
一生懸命に生きる愛すべき人たち 『赤ちゃんと僕』羅川真里茂―オカリナ<おかずクラブ>[芸人]
人間は変化する 『火の鳥 4 鳳凰編』手塚治虫―中野京子[作家・ドイツ文学者]
コラム マンガ販売の現場から 1 ―ブックスルーエ(吉祥寺)
2
読まぬは一生の損 『自虐の詩』業田良家―中条省平[フランス文学者]
「想い」なくして世の中は変わらない 『風雲児たち』みなもと太郎―佐渡島庸平[株式会社コルク代表取締役]
いつでもここに帰れる 『ロスト ハウス』大島弓子―香山リカ[精神科医]
不条理に翻弄される若者たち 『アドルフに告ぐ』手塚治虫―春風亭一之輔[落語家]
歴史の切なさの大河ロマン 『日出処の天子』山岸凉子―サンキュータツオ[学者芸人]
ブラックユーモア 『ちびまる子ちゃん』さくらももこ―ヨシダナギ[フォトグラファー]
真っ直ぐに思いを貫く力 『うしおととら』藤田和日郎―細谷佳正[声優]
笑いは宇宙最大の謎 『ギャグゲリラ』赤塚不二夫―長尾謙一郎[漫画家]
動物目線で覗く水の中 『釣りキチ三平』矢口高雄―佐藤克文[東京大学大気海洋研究所・教授]
誰でも幸せになれる青春の教科書 『とらドラ!』竹宮ゆゆこ 原作/絶叫 作画/ヤス キャラクターデザイン―宮田俊哉
コラム マンガ販売の現場から 2 ―夢野書店(神保町)
3
普通の人の普通の生活。だけど面白い 『寺島町奇譚』滝田ゆう―永江朗[フリーライター]
猿になりたい 『プロゴルファー猿』藤子不二雄A―高野秀行[ノンフィクション作家]
つらい感情、悲しい感情をとことん味わう 『人間交差点 Human Scramble』矢島正雄 原作/弘兼憲史 作画―水島裕[声優・ナレーター]
愚かな者の美学 『三十三間堂外伝』平田弘史―西智子[明治大学現代マンガ図書館スタッフ]
強さを哲学したバトル漫画の金字塔 『グラップラー刃牙』板垣恵介―飲茶[作家]
今も専門書の隣に 『のび太の恐竜』藤子・F・不二雄―大橋智之[北九州市立自然史・歴史博物館学芸員]
迷える自分を肯定しよう 『銀の匙 Silver Spoon』荒川弘―奥田邦彦[レポーター・フリーキャスター]
触れること、感じること 『花男』松本大洋―蒼井ブルー[フォトグラファー・作家]
世界を肯定する思想としての奈良重雄論 『幕張』木多康昭―宇野常寛[評論家]