『マンガ熱 マンガ家の現場ではなにが起こっているのか』
斎藤宣彦
筑摩書房
2016年7月25日発行
定価:1800円
ISBN978-4-480-87387-3
[目次]
はじめに マンガ熱―時代の息吹、マンガ家の肉声
Ⅰ マンガの情熱
1 島本和彦 マンガの青春
デビューの焦燥から『吼えろペン』『アオイホノオ』の心の叫びまで、炎のマンガ家の赤裸々な青春遍歴
2 藤田和日郎 マンガの正義
『うしおととら』『からくりサーカス』『月光条例』『黒博物館』…物語るマンガ家の、マンガ家を続けることの物語
2.5 藤子不二雄A、しりあがり寿、くらもちふさこと短い対談
藤子不二雄A「マンガは読者との真剣勝負」
しりあがり寿「わからなさのリアル」
くらもちふさこ「土地に呼ばれる感覚」
Ⅱ マンガの表現
3 岩明均 マンガの演出
『寄生獣』『ヒストリエ』…読者を「それと思しき世界」へ連れていくための試行錯誤
4 田中相 マンガのファンタジー
『地上はポケットの中の庭』『千年万年りんごの子』…目に映らないなにか、インデックスのついていない感情をいかに描くか
5 荒川弘 マンガの論理と倫理
大長篇『鋼の錬金術師』に見る等価交換の論理と北海道的生命倫理
Ⅲ マンガの証言
6 ちばてつや マンガの奇跡
『あしたのジョー』『のたり松太郎』『あした天気になあれ』…時代と格闘しながら、登場人物とともに歩んできた魂の軌跡
7 諸星大二郎 マンガの不思議
『生物都市』『妖怪ハンター』『西遊妖猿伝』『栞と紙魚子』…奇妙なものの存在感を求めて
7.5 諸星大二郎との短い対話
衝動はあっても何をどう描いていいかわからなかった
8 大友克洋 マンガの革新
『Fire-ball』『武器よさらば』、『AKIRA』前夜から映画最新作『SHORT PEACE』まで、物語の愉楽にたゆたう
初出覚書
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