カトゥーン部会2016年度第2回研究会


  1. 日時
    2017年1月28日(土)14:00~18:00
  2. 場所
    立教大学12号館3階 B343教室(社会調査室)
    (〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1)
  3. 報告者・論題
    池上賢 氏「マンガ経験を語ることとナラティブ・アイデンティティ」
  4. 報告概要:
    本報告は、メディア・オーディエンスが自身のメディア経験を語る中で、ナラティブ・アイデンティティを構成・提示する過程について、マンガを事例として明らかにした論文をもとに行う。
    論文の概要は以下のとおりである。はじめに、理論的な視座として近年のオーディエンス研究におけるアイデンティティ概念の取り扱い状況における限界を指摘した上で、ナラティブに焦点化する有効性を示した。
    その上で、ライフストーリーにおけるマンガ経験に関するインタビューデータに対する分析を行った。結果として、以下のことが明らかになった。まず、人々がマンガ経験を媒介にしてナラティブ・アイデンティティを構成することが可能である。次に、アイデンティティに関わるようなマンガ経験は、個人のライフストーリーにおいて一定の意味を持つものとして意味づけられる。また、アイデンティティの構成は、常に生起する可能性を持つ。最後に、それらの過程は相互行為の中で行われている。以上の4点である

問い合わせフォーム

カテゴリー: カトゥーン部会