カトゥーン部会2016年度第3回研究会


  1. 日時:
    2017年2月8日(水)13:00~16:00
    ・開始日時にご注意ください。
    ・東京情報大学茨木ゼミとの合同開催です。
  2. 場所:早稲田奉仕園アイビーハウス2階
    169-8616 東京都新宿区西早稲田2-3-1
    (サイト内の「印刷用PDFファイル」を参照)
    Tel.:03-3205-5411
  3. 報告者:
    (1)岡部拓哉氏「米国新聞諷刺漫画にみるトランプ大統領」諷刺画対象として「興味深い」大統領が登場した。興味深さは反面、このメディアの「ちから」が試されることでもある。建国以来の伝統を持つ米国諷刺画はその存立基盤を 柔軟に変化させつつ、この国の社会的態度を描き出してきたという自負のもとに、この素材に対峙しようとしている。大統領の描かれ方を通じて現代の米国における新聞諷刺画の意味や役割を再確認し、ひいては「かの国」についての議論をフロアとともに展開させたい。

    (2)東京情報大学茨木ゼミ:題名は報告内容の概略で、当日のものとは異なります

    1. 間庭詩乃(4年)「映画ポスターにおける日米比較」(仮)*
      海外で制作された映画のポスターの「日本版」は、オリジナルのものと異なったところが見受けられる。そしてそれはよい評価を必ずしも伴わない。それはポスターのどこに表象されているのだろうか。その違い昔からあったものなのか。こうした問いへの答えを戦前と戦後(現代)の映画ポスターの分析から明らかにしたい。
    2. 山本優希(4年)「メディアとしての『不思議の国のアリス』」(仮)*
      最近の英BBCの調査でも「実際には読んでいないのに読んだふりをしている本」にG・オーウェルの『1984年』を抑えて1位となったのが『不思議の国のアリス』である。BBCの調査結果は、この作品が書籍として登場して約150年、さまざまなメディアを介して生きながらえてきたことを示している。その「魅力」とは何か。刊行当時から、演劇や芝居、時代が下がると放送や映画といった「メディアミックス」を行っていたことが明らかになりつつある。本報告では、作品の「魅力」を主人公アリスのキャラクターに焦点を当てつつ、『アリス』の諷刺や戯画表現(諷刺画家テニエルによる描写)を踏まえた上で、20世紀半ばからのディズニー映画との関係を「魅力」形成の変節点とみなし、現代に至るまで、「アリス」像がどのように変化したのかをみることで作品の「魅力」に迫る。

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