カトゥーン部会2008年度第4回研究会
日時:2009年3月20日(金)14:00~17:00
場所:明治大学 駿河台キャンパス リバティタワー16階 1161教室
(東京都千代田区神田駿河台1-1)
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
※リバティタワー1階のエレベーターより17階に移動し、エスカレータで1階下におりてください。
※アカデミー・コモンと間違いやすいのでお気を付けください。
報告者・論題:金澤宏明(明治大学・院)
論題・報告概要
「アメリカ史における史料としての政治マンガ:
20世紀転換期のハワイ併合とフィリピン領有を事例として」
本発表は20世紀転換期のアメリカ合衆国による島嶼領土の獲得を題材とした政治マンガを歴史史料と して扱い、その「絵解き」を中心に当時のアメリカ人が持つ人種表象のパターンを考察する。また、非テキスト史料としてのカトゥーンの利用が歴史学研究にお いてどのような意味を持つかを検討したい。
ハワイ併合問題は1893年の在布アメリカ系白人を中心としたハワイ革命の勃発から、1898年の合衆国によるハワイ併合まで、フィリピン領有は1898 年のいわゆる「米西戦争」の勃発から1900年代初頭のアメリカ統治初期までの期間を中心として、この時期に描かれた政治マンガを検討する。この際、準州 としてアメリカ連邦に組み込まれたハワイと、編入されない領土として保護下におかれたフィリピンが、それぞれどのように表象されたかを考察し、アメリカの 他者表象とそのまなざしへの優生学の影響などを検討するものである。
カテゴリー: カトゥーン部会