海外マンガ交流部会 第7回例会
「マンガ・アニメーション研究のこれまでとこれから」
日時:2015年2月14日(土)14時~17時
場所:京都国際マンガミュージアム 3階 研究室1
共催:京都国際マンガミュージアム/京都精華大学国際マンガ研究センター
講演:
小野 耕世氏(マンガ研究者・翻訳家・日本マンガ学会会長)
「マンガ・アニメーション研究のこれまでとこれから」
司会:中垣 恒太郎氏(大東文化大学)
<概要>
今日では大学などでもとりあげられるようになったマンガ研究とアニメーション研究。その黎明期から現在に至るまでの展開を、数々の重要な著作で支え続けてきた先達が小野耕世氏です。アメリカン・コミックスからヨーロッパやアジアのものに至るまで、日本における海外コミックス紹介の第一人者であり、日本のマンガという枠組みにとらわれない自由な視点から長く評論・研究・翻訳活動に携わってこられた小野耕世氏の業績とマンガ・アニメーション研究への多大な貢献に対して、第18回文化庁メディア芸術祭では功労賞が贈られました。
この第18回文化庁メディア芸術祭での功労賞受賞を承け、京都国際マンガミュージアムでは、日本マンガ学会海外マンガ交流部会による公開研究会というかたちで、小野耕世氏による講演会を開催いたします。世界的な広い視座から、国内外のマンガ・アニメーションの動向を見つめ続けてこられた小野氏のこれまでの研究生活のふりかえりや今後のマンガ・アニメーション研究の課題などについて、偉大な先達であり、なおかつ今日でも第一線で活躍する小野氏に自由に語っていただきます。
<出演者プロフィール>
小野 耕世(おの こうせい)
1939年、東京都生まれ。日本における海外コミックの翻訳出版及び研究、紹介の第一人者。日本マンガ学会理事。東京都立新宿高等学校を経て国際基督教大学教養学部人文科学科卒業後、NHKに入局。在職中『SFマガジン』に「SFコミックスの世界」を連載するなど、外国のマンガの紹介に力を注ぐ。以後、映画評論やマンガ研究で活躍。海外コミック研究では、アメリカン・コミックス(アメコミ)から、アンダーグラウンド・コミックス、グラフィック・ノベル、ヨーロッパのアート系コミックス、アジア諸国のマンガまで幅広い。また、それから派生したアニメーションについても研究。他に、多くの海外コミック作品の翻訳を行っており、頻繁に海外を訪れ、海外のコミック作家たちと交流。長年の海外コミックの日本への翻訳出版、紹介と評論活動が認められ、第10回手塚治虫文化賞特別賞を受賞。2013年より日本SF作家クラブ名誉会員。
(第18回文化庁メディア芸術祭公式ウェブサイトより抜粋)