関西交流部会 第6回例会


日時>>2005年11月12日(土)14時~17時
場所>>大阪市立難波市民学習センター 和室(湊町)

「フリートーク・海外マンガ事情」
参加者/13名

■概要
  今回はスピーカーを立てず、参加者各自が話題を持ち寄ってのフリートーク形式での開催となった。台湾・香港・韓国・中国・ベトナム・北米・フランス・ドイツ・イタリアなどで翻訳・出版された日本マンガが多数回覧され、話題は多岐にわたった。翻訳出版の場合、言語構造の違いや倫理コードの問題などから内容面でずれが生ずることはもちろんであるが、装丁や紙質といった外形面でのずれも国情によって様々であり、各国の現物を手にしての議論はその点で意義深いものだったと言える。マンガを扱う店舗も街角のブックスタンドからマニア向け専門書店まで様々であり、販売形態や客層など受容状況についても写真資料を用いた詳細な紹介がなされた。また、珍しい資料としては北朝鮮のマンガ単行本が紹介された。今年9月にピョンヤンのホテルで購入されたもので、そこに出入りする一部の裕福な層には読まれているそうだが、それ以外の大多数の人々にとっては縁遠い品物であろうと推察される。李朝時代を扱った英雄伝や、植民地時代を舞台としたアクションものなど、ある種の政治性を感じさせるその内容も含め、今後の分析が待たれる。その他、台湾の台北市立図書館が中崙に分館を設け、マンガを収蔵していることも紹介され、様々な情報交換がなされた。(文責/表智之)

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