関西交流部会 第9回例会


日時>> 2006年2月11日(土・祝)13時~17時
場所>>宝塚市立手塚治虫記念館(宝塚)

「見学会:企画展『鉄人28号VS.鉄腕アトム展』ほか」
参加者/15名

■概要
  宝塚市立手塚治虫記念館で見学会を開催し、村上淳一館長にお話をうかがった。同館は年間14万人程度の来館者があるが、元来は年間10万人の想定で設計されて、それゆえの悩みも多い。例えば手塚の足跡をたどる常設展示コーナーは構成も演出もよく練られて見ごたえがあるが、それだけに観覧順路の手狭さが惜しくもある。
  同館の来館者には子供だけでなく年配の来館者も目だって多いそうだが、手塚という作家のファン層の幅広さもさることながら、同館が宝塚大劇場に隣接していることも大きな要因であろう。駅・劇場・記念館をつなぐルート沿いに華やかな店が並ぶ光景は、同館が宝塚という文化都市の一翼を力強く支えていることを実感させるものだった。
  開催中の企画展「鉄人28号VS鉄腕アトム」は、月刊少年誌時代の横山光輝の原画を間近で見ることができ、本誌・別冊付録・単行本それぞれの判型の違いからコマの切り貼りを繰り返した跡なども見てとれ、大変興味深いものだった。
  また、例会に先立って、村上知彦氏のガイドで手塚の生家の周辺を希望者で1時間程度散策し、手塚が虫取りに興じた鎮守の森や用水池をめぐって手塚をしのんだ。(文責/表智之)

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