九州マンガ交流部会 第31回例会


マンガと戦争の記憶

概要:
戦争は様々なメディアを通し、限定された志向・プロセスに基づき大衆の間で記憶される傾向がある。したがって、どのように過去の戦争(ここでは特に第二次世界大戦)が認識されるかを考えるにおいて、マンガは重要な役割を果たすと思われる。例えば、『はだしのゲン』は「歴史観の植え付けの可能性」をめぐり、市立図書館からの除去について物議を醸しだした。また、戦前戦中のマンガが「外国人」をどのように描いていたかを考察することは、日本社会の対外認識の一側面として重要な意味をもつ。本研究会では、幾つかの具体例をとりあげながら、マンガがどのように戦争の歴史認識・記憶の一助になっていったのかについて考える。

開催日時:2014年5月10日(土)14:00~17:00
      (途中休憩10分程度)
開催場所:北九州市漫画ミュージアム 6階イベントコーナー
参加費:ミュージアムに入館するのに別途入館料が必要です。
参加者の方は前日までにご連絡いただけると、ミュージアムで入館料が無料となるパスをお渡しします。
発表者:
1)大城房美(筑紫女学園大学):
  「戦争を語るということ:『はだしのゲン』から『あとかたの街』まで」
2)Karl Ian Cheng Chua (Ateneo de Manila University):
  「日本の漫画における外国人の描写、1930年代~1940年代」
3)吉田香織(立命館アジア太平洋大学):
  「戦争マンガにおける他者のアニマル化」
コメンテーター:
長池一美(大分大学国際研究教育センター)
問い合わせ先:
吉田香織(立命館アジア太平洋大学)kyoshida@apu.ac.jp

カテゴリー: 九州マンガ交流部会