九州マンガ交流部会 第51回例会


日本マンガ学会九州マンガ交流部会 第51回例会

北九州市漫画ミュージアムでは、漫画文化を様々な側面から紹介する意図で、漫画やアニメについて学術的に検討する公開研究会を、「日本マンガ学会」など学術団体との共催で継続的に開催しています。

このたび、「北九州国際漫画祭2017」の一環として、「北九州現代文化研究会」と「日本マンガ学会 九州マンガ交流部会」の共催を得て、公開研究会を開催することとなりました。北九州市立大学の学生など、地元で学ぶ若手研究者の研究報告を元に、参加者とともにディスカッションを行います。

報告にはまだ粗削りな部分もあるかも知れませんが、その分、漫画を学術的に「分析」し「研究」するとはどういうことなのか、ディスカッションの中で分かりやすく明らかになると思います。マンガ学会や部会の会員でなくとも、どなたでもご参加いただけますので、専門の研究者の方だけでなく、漫画研究に興味のある高校生や大学生の方も、ぜひお気軽にご参加ください。

日 時 2017年12月23日(土祝) 13:00~16:30

場 所 北九州市漫画ミュージアム 5階 企画展示室
※「北九州国際漫画祭2017」会場内

発 表 ※順不同
①濱本 太郎(北九州市立大学 文学部 人間関係学科)
「マンガから見るリスク社会:現代におけるリアリティの表象」
本研究報告では、近年のヒットマンガ「進撃の巨人」「アイアムアヒーロー」を手がかりに、現代日本社会における「不確実性の増大」に私たちがどのように向き合い、それを理解しようとするのかを、リスク社会論を手がかりに検証する。

②津隈 祐美(北九州市立大学 文学部 比較文化学科)
「くらもちふさこ的「わかりにくさ」の構築
〜複数化された視点で立体的物語を読む意義とは~」

本研究報告では、くらもちふさこ作品における「わかりにくさ」がどのように構築されてきたのかを作品史のなかで明らかにした上で、『花に染む』の特徴を論じ、くらもちふさこ的「わかりにくさ」の意義を提示したい。

③笠井 咲希(北九州市立大学 文学部 人間関係学科)

「身体の『BL論』:関係性の消費を超えて」
本研究報告では、BL作品や言説の消費に対しこれまで議論されて来たいくつかの論点を整理し、従来の「関係性の消費」では十分にくみ尽くされることのなかった「身体性」の消費について新たな論点を提起する。

参加費 無料(北九州国際漫画祭の入場も無料)

申 込 事前申込受付中・定員30名(先着順)
093(512)5077 漫画ミュージアム企画係[11:00~19:00・毎週火曜休]

主 催 北九州現代文化研究会
日本マンガ学会 九州マンガ交流部会
北九州市漫画ミュージアム

 

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