九州マンガ交流部会 第18回例会
日時:2010年10月30日(土)午後2時~5時
場所:九州大学大橋キャンパス5号館 512教室
西鉄大橋駅下車徒歩5分
発表:
少年漫画『ONE PIECE』に見るマンガ表現の可能性
中村ちひろ(九州大学芸術工学府修士課程)
『週刊少年ジャンプ』に連載中の『ONE PIECE』に見られる特徴的な表現について分析する.引きの構図や細かい描き込みがなされたコマが多いことと,キャラクターの瞳や内面の表現に注目し,キャラクターへの同一化という観点から同作品に見られる特異性と,読者に与える影響について考察する.また,そこから新しいマンガの形態,即ちキャラクターへの同一化を必要としないマンガという形態の可能性についても考える.
戦争を語るメディアとしてのマンガ―「はだしのゲン」をめぐる今日的問題
竹内美帆(千代田区立お茶の水小学校非常勤講師)
近年,戦争体験の継承や表象の問題などからマンガ研究の領域に限らない範囲で議論され始めている「はだしのゲン」.この作品がマンガで描かれていると言う点に立脚し,現在,読者としての私たちが,「はだしのゲン」というマンガや原爆の問題に対してどのようにアプローチしていく可能性があるか,これまでの「ゲン」言説を振り返りながら,今日的な状況,特にインターネット上における扱われ方などに着目し考察する.
報告:
美術館で見るマンガ
米村典子(九州大学芸術工学府)
水戸芸術館で開催された「新次元:マンガ表現の現在」展の報告を中心に,美術館でマンガ展を見ることについて検討する.
第18回例会問合先:
九州大学芸術工学部・大学院芸術工学府・大学院芸術工学研究院
〒815-8540 福岡市南区塩原4-9-1
連絡先:米村典子 092-553-4517 yonemura@design.kyusyu-u.ac.jp
アクセスマップ:九州大学芸術ウェブサイト