日本マンガ学会 第12回大会(明治大学駿河台キャンパス)
日本マンガ学会第12回大会プログラム
主催:日本マンガ学会 協力:米沢嘉博記念図書館 日時:2012年6月23日(土)・24日(日) ところ:明治大学駿河台キャンパス・リバティタワー (東京都千代田区神田駿河台1-1) ■JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線/御茶ノ水駅 下車徒歩3分 ■東京メトロ千代田線/新御茶ノ水駅 下車徒歩5分 ■都営地下鉄三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線/神保町駅 下車徒歩5分 参加費:会員/2日間で1,000円(学生会員500円)、一般/1日につき1,000円(学生500円) (懇親会は一律別途3,000円) |
パンフレット(PDF) |
日程 6月23日(土)
12:00 参加者受付開始 <会場1:11階「1113」教室前>
12:45 開会 <会場1:11階「1113」教室>
開会あいさつ:呉智英[日本マンガ学会会長]
13:00~17:00 研究発表
<会場1:11階「1113」教室/会場2:11階「1114」教室/会場3:11階「1115」教室>
*会場3のみ、13:00~16:00
口頭発表
発表時間の内訳は、発表:20分+質疑:5分となります。発表者の交代に5分使います。
口頭発表(1) 会場1:11階「1113」教室
- 森下 達[京都大学大学院文学研究科]
石ノ森章太郎の少女マンガ作品の展開 - 日高利泰[京都大学大学院人間・環境学研究科]
少女マンガにおけるキスシーンの定着過程 - トジラカーン・マシマ[京都大学大学院文学研究科]
1980-1990年の『少女コミック』における性描写 - 松井哲也[神戸大学大学院理学研究科]
ツインテールの系統樹 - 初鹿智世[明治大学国際日本学部卒業生]
「テニスの王子様」二次創作の変遷と原作展開との関係 - 沢田圭[北海道大学経済学研究科]
主人公としての我妻由乃に託されたもの - 浜田りな[早稲田大学教育学部]
マンガに見受けられる現実世界の介在表現について - 石塚稚菜[明治大学国際日本学部卒業生]
少女雑誌における「こわい漫画」
口頭発表(2) 会場2:11階「1114」教室
- 植木 武[共立女子短期大学生活科学科]、渡邉朋子[共立女子短期大学生活科学科]
日本マンガ通史時期区分試論 - 森山高至[一般]
戦後マンガにおける居住形態の変 - 竹内美帆[京都精華大学大学院マンガ研究科博士後期課程]
マンガ研究のグローバル化に向けて - 戸田康太[一般]
西島大介作品における「メタ」と「批評性」 - 月本洋[東京電機大学工学部]
マンガに関する脳神経科学的な考察 - 大城冝武[一般]、森田紗和子[一般]
マンガにおける「声」イメージ - 鈴木真吾[学習院大学大学院人文科学研究科身体表象文化学専攻]
マンガにおけるフォントの研究 - 徐園[中国人民大学外国語学部日本語学科 講師]
戦前における新聞漫画広告のあり方
口頭発表(3) 会場3:11階「1115」教室
- 陳曦子[同志社大学社会学研究科メディア学専攻]
日本における三国志マンガの翻案過程 - シホンビング・フェブリアニ[東北大学大学院情報科学研究科]
現代インドネシア・コミック論 - 坂井拓也[神奈川工科大学大学院工学研究科情報工学専攻]、白井暁彦[神奈川工科大学情報学部情報メディア学科]
ウェブメディアを活用したフランスにおける日本マンガの市場動向調査 - ラウンドテーブル(90分)
池上賢[立教大学]、金澤宏明[明治大学]、雑賀忠宏[神戸大学]
マンガに関する学術研究の体系化に向けて
ポスター発表
会場3:11階「1115」教室
23日は口頭発表会場にもなっていますが、掲示は行ないます。
24日の昼休み(12:00~13:30)に、発表者による説明および参加者との情報交換の時間を設けます。
- 中川祐志[六甲アスペルガー研究所 研究員]
マンガにおける天才系キャラクターに対する一考察 - 鈴木 翠[京都精華大学大学院マンガ研究科研究生]
やおい活動の大規模化に対する、マンガ形式の持つ役割 - ジャンカーラ・ウンサーシュッツ[立正大学心理学部]
書き言葉として見るマンガとその表記上の特徴 - 新井 浩[金城大学短期大学部]、瀬戸 就一[金城大学短期大学部]、杉森 公一[金城大学社会福祉学部]、下村 有子[金城大学社会福祉学部]、川辺 弘之[金城大学社会福祉学部]
吹き出しと漫符で聴覚障害者に感情を伝える手法の提案 - 坂井拓也[神奈川工科大学大学院工学研究科情報工学専攻]、白井暁彦[神奈川工科大学情報学部情報メディア学科]
フランスにおけるマンガ出版の実態調査
総会・懇親会
17:00~18:00 総会 <会場1:11階「1113」教室>
18:30~20:00 懇親会 <会場:17階「スカイラウンジ暁」>
日程 6月24日(日)
9:30 参加者受付開始 <1階「リバティホール」前>
シンポジウム「マンガと同人誌」 <会場:1階「リバティホール」>
1970年代以降の日本の多面的・重層的なマンガ文化の発展のあり方を考える上で、マンガ同人誌が果たしてきた役割は無視できない。
マンガ同人誌は、受け手が作り手の側に回ることを容易にし、受け手でもあり作り手でもあるという両面性を持った人々の巨大なコミュニティを生み出す原動力となってきたと考えられるからである。
本年度の大会は米沢嘉博記念図書館を擁する明治大学で開催されることもあり、マンガ同人誌の果たしてきた役割、有している可能性、そして抱えている課題について、多角的に検討したい。
10:00~12:00 第1部「マンガ同人誌の歴史と役割」
司会:村上知彦[神戸松蔭女子学院大学教授]
パネリスト:真崎守[マンガ家・アニメ演出家]
霜月たかなか[コミックマーケット初代代表・フリーライター]
波津彬子[マンガ家、マンガ同人誌『らっぽり』主宰]
中村公彦[同人誌即売会コミティア代表]
12:00~13:30 昼休み
※昼休みを利用して、11階「1115」教室のポスター発表会場にて、発表者による説明および参加者との情報交換の時間を設けます。
13:30~16:00 第2部「二次創作の可能性と課題」
司会:藤本由香里[明治大学国際日本学部准教授]
パネリスト:赤松健[マンガ家・Jコミ主宰]
井上伸一郎[角川書店代表取締役社長]
福井健策[弁護士]
三崎尚人[同人誌研究家/まんが評論家]
米沢嘉博記念図書館見学ツアー等のご案内
明治大学 米沢嘉博記念図書館では、今回の大会日程に合わせて、以下の日時に、学会員の皆さんを対象に、館内見学ツアーを実施します。1階展示室、2階閲覧室、および閉架書庫をご案内します。
6月23日(土)11:00~12:00
6月24日(日)16:30~17:30
集合場所:米沢嘉博記念図書館1階展示室
参加を希望される場合は、氏名、会員種別(正会員/学生会員)をご記入のうえ、下記の大会実行委員会のメールアドレスまでお申し込みください。
jsscc.taikai2012@gmail.com
希望者多数の場合には、ご遠慮願う場合もあり得ることを、あらかじめご了承ください。参加の可否は大会前日までにご連絡します。
また、米沢嘉博記念図書館では、この時期、1階展示室では「『孤独のグルメ』谷口ジロー原画展」を行ない、2階閲覧室では自主制作漫画誌展示即売会「コミティア」のカタログ「ティアズマガジン」のバックナンバーほか、コミティアに出展された同人誌等を配架しています。上記見学ツアーではなく、一般利用者としてのご来館も歓迎します。土日は12:00~18:00開館です。アクセス、開館時間、利用方法等について詳しくは米沢嘉博記念図書館ウェブサイトをご覧ください。